BC 育種家ご紹介
BANKSコレクションでは、園芸植物の分野における優れた育種家の方々に対して、そのエージェント(代理人)として育種家側の利益を代弁する形で、作出された新品種に関する知的財産を護りつつかつ有効活用するためのお手伝いをしています。例えば、新品種に関するパテントの代理取得、テスト生産・商業生産、マーケティング、販売代理といった業務を、日本国内に限らずヨーロッパや米国といったグローバルな市場をターゲットにご提供します。日本の育種家は世界的に見てもたいへんレベルが高く、高品質な新品種を継続的に作出しています。当社は自身の判断で育種家とその品種を開拓し、グローバル展開のための道筋をご提供します。
BC BREEDERS / BC 育種家
BC育種家 :浅岡宏明様 (浅岡園芸・愛知県安城市)
作出品種 :Epipremnum pinnatum ‘Global Green’
ポトス ‘グローバル・グリーン’ (品種登録出願番号 第34368号)
BC 育種家による解説
この ‘グローバル・グリーン’ は、ポトス ‘マーブル・クィーン’ の枝変わりから、その色合いのみならず性質にも着目し、3年以上に亘って選抜を繰り返して作出しました。一般品種である ‘ゴールデン’ の強健さと、寒さに強い ‘エンジョイ’ の性質も兼ね備えています。
私は2008年以降これまで、いわゆる【ポトス革命】としてさまざまなポトスをご提案してきました。例えば、いままでの概念を覆したパテント品種の ‘エンジョイ’ 、あるいは ‘ステータス’ といったものがあります。今回、この【ポトス革命】の集大成として、色合いと強さを兼ね備えたこの ‘グローバル・グリーン’ をお届けできることはたいへんな喜びです。ましてや、この ‘グローバル・グリーン’ はアメリカの大手園芸業者からもお声がけを頂き、テスト生産も踏まえて米国でのパテント申請手続きについても日本に先立って既に終えております。併せて2020年春より販売活動を開始予定です。ぜひ、 ‘グローバル・グリーン’ を手に取ってみてください。どうぞよろしくお願いします。
Epipremnum pinnatum ‘Global Green’ (ポトス ‘グローバル・グリーン’)
品種登録出願番号 第34368号
複数の異なる緑色が重なり合う葉がとても美しい。
BANKS コメント
植物を数多く扱う生産現場では、必ずしも品種交配や実生に伴う変異のみならず、いわゆる『芽条変異』と呼ばれる親株と異なる形質を有する枝変わりといったものに稀に遭遇することがあります。一般的な生産者は規格外品として処分してしまうことも多いのですが、優れた育種家である浅岡氏は、そういった変異が例え小さいものであったとしても、これを見つけ出す目を持ち、かつ、増殖と選抜を繰り返すことでこの形質をより顕在化する技術を有しておられます。浅岡氏は今回の ‘グローバル・グリーン’ のみならずこれまでも以下のような品種を作出されてこられました。(いずれもポトス)
‘エクセレント’
‘パーフェクトグリーン’
‘グローバル’
‘ライムコンパクト’
浅岡氏は今後も更に美しいポトスを作出されることと存じます。
ポトス ‘グローバル・グリーン‘ 生産現場。
葉が生き生きとしている、Epipremnum pinnatum ‘Global Green’